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AIが当たり前になるまでの過渡期、会社組織はどうなってゆくのか

これまでもそうだったように、これからはとくに、主語の指す範囲をなるべくあきらかにして概念を語らねばならないと感じる。仕事の進め方、組織のデザイン、人事評価、そのあたりのアーキテクチャ全般が強制的に変更を余儀なくされる。

毎週おっかけているポッドキャスト番組は何個かあるんだが、Off Topicはわりとはじめのころから聴いている。#276/277 AIエージェントと組織作り、はとてもタイムリーな内容だった。

現実問題、AI、ということばは範囲が広すぎる、と感じ始めていた。Generative AI、LLM、Agentic AI、AI Agentなど、ふだん仕事で口にする単語の定義や指す範囲に注意を払う必要がある。今回テーマになっていたのは、AI Agentである。自分なりの定義としては、Agentとは代理人の意味合いであるから、自分のタスクや責任を一部代理で遂行してくれるAIツール・プラットフォームのことであるとする。ChatGPTもClaud CodeもManusも、使い方によってはただのLLMでもあるし、AI Agentにもなる。Agentic AIとの違いはなんだろうかと言われれば、今のところほぼ同義で使っているが、Agentic AIのほうが、GenAIのような、より広い概念に違いフレームワークと感じる。AIでできること、やりたいことが多様になっていく今後を見据えれば、このような亜種はどんどん増えていくに違いない。とにもかくにも、AI Agentのほうが仕事におけるバディー感が強く、実務で関わることになっていくだろう。

さて、実際AI Agentが現場でどのような存在感をしめしているのか。まだわたしの仕事でバディーと言えるAI Agentはいない、無論、AI Agentをマネジメントもしていない。今のところただのPeople Managerである。しかしこれから、確実にAI Agentは人の仕事を代替してゆく。そしてそのスピード感は想像をはるかに超えてものすごい速さである。ディレクターやVPレイヤーは、とっくの前に気づいていたに違いない。AIで十分に賄える仕事に人のリソースを割く必要がないことを。